ネパール 震災からの生活インフラ復興事業(外務省)
支援団体:外務省、皆さんからのご寄付
事業期間:2020年3月~2021年3月
実施場所:ネパール共和国シンドゥパルチョーク郡サンガチョック村
■ICAジャパンが支援する理由
ネパールは、2015年4月25日にマグニチュード(以下M)7.8、4月26日にM6.8、5月12日にM7.3の地震に見舞われました。
この一連の地震で約9,000人が死亡、23,000人以上が負傷、90万戸以上の住宅が破壊され、農村部の食糧不足、保健衛生環境、道路を含むインフラ等に大きな被害が及びました。
事業地のあるシンドゥルパルチョーク郡も甚大な被害が発生し、3,550人が死亡、2,100人が負傷、家屋の95%が全壊しました。
しかし、同地域は山間部に位置し、交通インフラが十分に整備されていないため、復興が思うようには進まず貧困状況が深刻化していました。
■ICAジャパンの支援方法
ICAジャパンは、貧困状況の改善と地域の復興に向けて、事業地にトレーニングセンターを建設し、地域住民の声に寄り添いながら、住民の生計向上に必要な有機農業や縫製等の研修を実施しました。
ICAは研修を行う場合、地域住民のニーズを聞き取り、ニーズに沿った研修を行なうため、どの研修でも参加者のモチベーションはとても高いです。
また、住民とともに復興に向けての話し合いを実施しました。
この結果、地域のリーダーを中心に復興と現在の深刻化した貧困状況の打破に向けて住民のモチベーションは向上し、生活改善の兆しが見られるようになりました。